古代から現在に至るまで、都市計画ほど独裁者の心を酔わせるものはない。
古くは秦の始皇帝、ネロのローマ再建計画、桓武天皇の平安京、ヒトラーのアウトバーン、近年では北朝鮮・アルバニア・ルーマニアの要塞都市作りなど、都市計画は構想が大きければおおきいほど、独裁者は権力を実感し、歴史に名を刻むという陶酔感を味わうことができます。

この傾向は、権力が少数に集中している国家ほど顕著になります。

架空の物語だっが人気アニメ『エヴァンゲリオン』の第3新東京市は、第2次大災害への防災と、人類の敵「使徒」に対する要塞という2つの機能を兼ね備えている。
これは人類存亡の危機という非常時で、一部に権力が集中したからだ。

▼劇場版エヴァンゲリオン 全使徒、襲来▼

では、現在の日本はどうだろう。

たとえば東京の道路だけをとっても、軍事関係者からは戦車が通行できない(理由:没落するから)、防災関係者からは緊急車両が侵入できない(理由:狭いから)と指摘されています。

実は彼らの双方を満足させる安心安全な都市とは、先軍政治国家の北朝鮮型にほかならない。

▼話だけでも充分怖い北朝鮮の実態と裏側【やりすぎ都市伝説】▼

結局、防衛・防災・地域活性化などという目的に関わらず、政治家や役人は都市計画そのものが好きなのです。

自民党の長期政権下で、権力は政治家と役人に集中し無数の都市開発や公共事業が行われてきました。

「脱官僚依存」の民主党政権から自民党に代わった今、
東日本大震災などを踏まえ、災害に強い国土作りをめざす計画や、
「環境」を合言葉にした都市計画が増えています。

今後、政治家に権力が集中した時の都市計画はどんなものになるのだろうか。

都市計画の世界史 [ 日端康雄 ]
by カエレバ