越境汚染とは

大気は地球全体を覆い、世界の海のひと続きです。
ひとたび、ある地域や海域が汚染されると、気流や海流が汚染物質を運び、広範囲が汚染されていきます。

こうして国境や領海を越えて汚染域が広がることを越境汚染といいます。

海洋ではタンカー事故の重油拡散や、河川からの陸上ゴミ、海洋投棄物の広域分散などが典型的な例です。

さらに、エチゼンクラゲの異常繁殖とその移動、船舶のバラスト水(無積載での出港の際、重しとして積込んだ海水。寄港地で積載する荷物に替わり排水)投棄による海洋生態系破壊なども広い意味での越境汚染といえます。

なそ、2011年3月の東日本大震災で被災した福島第一原子力発電所から海洋に漏れ出した放射性物質や津波の引き波で海洋に出された「がれき」が海流によって太平洋上を遠距離輸送され、懸念が増しています。

海洋研究開発機構において大気汚染物質の広域移動を予測する化学天気予報がほぼ実用化され、また越境汚染をモニターする静止衛星の企画が研究者間でされています。

汚染モニタリング、汚染源の同定、拡散の予測と対策など科学技術面や国際法面においうて世界をリードしていくことが、我が国日本の科学技術外交において重要になってきています。

▼PM2.5、北京は深刻な濃度 越境汚染の懸念も(2014/02/26ニュース)▼

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