シロヴィキとは

現在のロシアにおいて、FSBや警察などの権力機関の強圧的な復権にともなって出現した新語がシロヴィキという言葉です。
治安、国防関係省庁およびその出身者を指し、「力のある者」という意味です。

プーチン大統領やS.イワノフ元国防長官やV.セーチン元副首相(ロスネフチ社長)がKGB出身で、ウスチノフ元保安局長官、フラトコフ元首相も強健発動側です。

▼CIA vs. KGB 冷戦時代のスパイ戦 Part1▼

 

ロシアの政治・経済を支配するシロヴィキの実態

ソビエト時代の国家保安委員会(KGB)は非常に大きな力を持つ組織だったが、それでも政治体制の枠内に置かれ、共産党がKGBをあらゆるレベルで監視していた。
だが、KGBとは違って、今日のFSB(連邦保安庁)は、外からの監督も干渉も受けない。
プーチン時代に入ってから2年後には、FSBはソビエト時代のKGBよりもパワフルで恐れられる存在となり、政治、外交、経済領域での大きな権限から利益を引き出していた。
FSBはソビエト時代のKGBよりもパワフルで恐れられる存在となり、この組織が管理する領域はKGBを遙かに凌いでいた。
これは、かつてのKGBのオフィサーだったプーチンが、信頼できるのはFSBだけだと考え、国家機関、国営企業の数多くの要職にFSBの人材を任命した結果だった。

シロヴィキの中核は、プーチン自身が長官を務めた旧KGBの後身であるロシア連邦保安庁(FSB:アルファ/ヴィンペルなどの特殊部隊と国境警備隊を傘下に収める)である。
これに内務省(民警・ミリーツィヤと国内軍)と国防省(連邦軍)などの武力省庁が加わる構図である。
シロヴィキのロシアの政治エリートに占める割合は年々増加しつつあると考えられている。

現代ロシア政治を動かす50人 (ユーラシア・ブックレット)
by カエレバ