日本外交

2013年の日本外交で注目されるのは、シリア情勢をめぐり、日本政府が対米追随政策をとらなかったことだろう。
東西冷戦終結後の国際秩序は、アメリカのレッドライン外交によって成り立っていました。
アメリカが一方的に「この線を越えてはならない」というレッドラインを引きました。
このレッドラインを超えたアフガニスタンとタリバン政権、イラクのフセイン政権などは、アメリカの軍事行動によって壊滅されました。
アメリカのオバマ大統領はシリアのアサド政権に対して、大量破壊兵器を使用することがレッドラインであると明示しました。

2013年8月21日、シリアの首都ダマスカス近郊で化学兵器(サリン)が使用され、多数の死傷者が発生しました。
アメリカはシリア政府軍が化学兵器を使用したと断定し、限定的な軍事行動を行う意志を表明。

しかし、国際社会の反発により、アメリカは一方的な軍事行動をとることができず、
国際管理下でシリアの化学兵器を破棄するという合意を2013年9月14日にロシアと締結することとなりました。

これはアメリカのレッドライン外交の終焉を示す画期的出来事でした。

この過程で、安倍晋三首相は、オバマ大統領から要請されたアメリカのシリアに対する軍事行動を明示的に支持することを避けました。

また、シリアの化学兵器を国際管理下におくというロシア提案を支持する意向をプーチン・ロシア大統領に表明しました。

日本はアメリカから一定の距離をおいた自主外交を展開したことになります。

現在、日本を取り巻く外交環境で、最大の懸案は中国です。
中国は、尖閣諸島に対する日本の実効支配を切り崩すことを国策として真剣に追求しています。

このような状況で日米同盟を深化するとともに韓国との関係改善が焦眉の課題です。

さらにロシアは、国家指導者が国民の選挙によって選ばれる民主主義体制であるという共通の価値観を軸に中国を牽制する必要があります。

昨年2013年の1年間は、安倍総理の再登板と共に、日本の外交が怒濤のように変化した1年であった。
この驚くべき変貌を諸外国はどのように見ているのだろうか?新年早々に報じられた­海外の論調を基に、安倍外交に対する海外の認識を御紹介していきます。
▼安倍政権の「戦略的外交」[2013/1/10]▼

アメリカが日本にひた隠す日米同盟の真実
by カエレバ