フレキシキュリティとは

雇用の柔軟性(flexibility)と雇用の安定性(security)を合わせて作られた造語で、企業に自由な解雇を認める一方で、失業した人に対しては、手厚い失業給付と職業訓練、さらには新しい就職先の紹介といった再就職支援を企業と政府が力を合わせて行う雇用政策を指します。

これにより、企業にとっての雇用調整のしやすさと労働者にとっての雇用の安定性を両立させることが可能になるとされています。

しかし、フレキシキュリティの成功事例とされたデンマークで、リーマン・ショック後に大幅な失業増があったため、その有効性に疑問を呈する声もあります。

日本でも有名になりつつある、デンマークのフレキシキュリティモデルですが、
柔軟な労働市場とそれを支える充実したセーフティネット、教育保障としての職業訓練を組み合わせたこのモデルは、労使協調の伝統の下で長年積み上げられてきたものであること、一方で多様な主体が異なる認識を重ねがちなためにバランスを取ることが難しいモデルであること、
実際、セーフティネットの縮小などにより新たなバランスの模索が進んでいるということは、これまであまりきちんと指摘されてこなかったように思います。

デンマークの光と影―福祉社会とネオリベラリズム
by カエレバ