勝ち組/負け組

小泉構造改革時代には、株式公開で巨万の富を手に入れ、都心の高層マンションに住んで、豪華な食事をして、合コンで女性に囲まれる生活が憧れの的になっていました。

しかし、現在はそうした熱狂は冷めつつあります。

勝ち組の象徴だった人たちが次々逮捕されることで、
彼らの金儲けの仕組みが明らかになると同時に、
新興の金持ちの文化的貧困が、世間から見透かされるようになったからでしょう。

▼勝ち組にはわからない負け組の心理構造 2ちゃんねる▼

 

そうした中で、負け組の典型とされてきたオタクたちは、
秋葉原の萌え文化の中に、自分だけの世界をつくって安住することで幸福をつかみ、
一般の低所得階層においても、お金をかけないで、ゆったりと自分なりの生活様式を確立する人々が増えてきています。

勝ち組、負け組は金の尺度では決まらないという当然のことが、ようやく認知され始めたのでしょう。

 

現在の日本は職業、家庭、教育のすべてが不安定になり2極化し、「勝ち組」「負け組」の格差が拡大しています。
「努力は報われない」と感じた人々からは希望が消滅し、日本は将来に希望が持てる人と絶望する人に分裂する「希望格差社会」に突入しつつあります。

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)
by カエレバ